【親知らずの抜歯を全身麻酔で手術】~手術当日~

親知らずの抜歯を入院、全身麻酔で行うまでの体験談です。4泊5日の滞在予定でございます。

手術当日の朝

起床は6時ですが5時には目が覚めていました。緊張してます。朝ごはんは7時ですが私は絶食です。6時台に検温と体調確認があります。

8時過ぎたあたりで麻酔科の先生が最終確認に来ます。体調は変わりないので予定通り手術をしましょうということで左の腕に点滴をとります。ここから麻酔が入るそうです。この管が後々苦しめられる事になろうとは・・・

手術待ち

この時間はきついですね~待つのみ・・スマホいじっても気が紛れない・・私は11時半開始予定ですが向かいのお嬢さんが先に手術だそうで流れを学習できます。1時間前に術衣に着替えます。上はすっぽんぽん、下はT字帯という簡単にいうとふんどしを付けます。事前に調べた時は今時T時帯なんて使わないという意見が多かったですがこの病院は使います。手術中に緊急事態になった時なんでもできるよう着脱が楽な物を付けるという理由らしいです。一説にはT字帯を使えばどこかしらの利益になるとかなんとか。まあなんでもいいです。そしてサージフィックスという包帯のような生地で筒状になっているものを頭に被ります。これなんで筒状に空いているのかと不思議だったのですが術後わかります。

そうこうしていると向かいのお嬢さんが帰ってきました。カーテンがしまっているので声だけですが、たくさんの人が出入りしているようです。麻酔が効いているのでしょう。本人の気配は全く感じません。何にも参考にならない・・

それより終わったという事は次はワタクシの番・・緊張が高まる~

手術始め!

看護師さんがカーテンを開けて「お時間ですので手術室に行きましょう~」と声を掛けられます。多分心拍数は200位に上がっていたでしょう、ドキドキがうるさいです。歩いて手術室に向かいます。看護師さんから手術室の看護師さんに引き渡され名前の確認をします。予備室で少し待たされ何か説明されましたが記憶が定かではありません。看護師さんが3人ほどついてくださっていましたが3人とも若い!二十歳そこそこなんでは?そこがすごく印象に残ってます。若い看護師さんに頑張ってください!と励まされおばちゃん泣きそうになってしまってさらに心拍数あがる。

手術室に入ります。台に移り体に色々付けられていきます。点滴をつなぎ酸素マスクをつけます。ここで主治医の先生が話かけてくださいます。入院して先生と会うのはこれが初めてでした、そんなものかね・・頑張りましょうとお話して麻酔医が麻酔始めますと宣告され点滴から麻酔が入ります。以前全身麻酔をした時は気持ちよくスーッと眠りに入った記憶があったのですが今回は「あ~気持ちわる~」という感じで眠りました。

手術終了

目が覚めました。病室の天井が見えて現状を理解できません。「起きましたか?」麻酔医かな?が声を掛けてくださいました。あ!手術か。

「あ~~?終わった?」目が覚めてすぐは何故かタメ口をきくワタクシ。

「終わりましたよ~」

「ん~?終わった?」また聞きます。

「終わりましたよ~」優しく答えてくれます。

何故か鼻の穴が痒くて「あ~鼻かゆい」なんでいま鼻・・

歯を抜いたんだっけ・・痛くないなぁ・・あっという間だったなぁ←眠ってたからね。

何かの数字とかをチェックしていた先生が「無事に親知らず抜けましたよ、気分悪くないですか?」

「はい、大丈夫です」←意識がはっきりしてきたので敬語使えてる。無事に抜けたか~良かったなあ~

この後麻酔が切れてくると痛みが出てくるので言ってくださいね、痛み止めが飲める時間が決まっているので我慢してもらうかもしれませんがあまり酷ければ飲めるようにします。」

「はい。」

あと、口の中に血がたまるので飲み込まずにティッシュに出してベッドについているゴミ袋に捨ててください」横を見ると大きなゴミ袋がくっついている。

「はい。」

看護師さんがきて麻酔医と話をしている。なんか喉がザラザラするな・・と思っていたら咳が出始める。

「ゴホ・・ゴホゴホッ・・」

「咳出ますけどしばらくはつらいですが頑張ってください」頑張る?咳を?

「ゴ、ゴホ!ゴゴホ!ゴホゴホ!!」なんか口の中にたまる。

「あ、血がたまるので出してくださいね~」看護師さんが優しくティッシュを顔の横に持ってきてくれる。酸素マスクをずらしてティッシュに出すとえげつなく血じゃん!!と驚く間もなく咳が出まくる!

「ゴ-ホゴホゴホ!ウエッ!ゴホゴホ!」ティッシュにペッ!を繰り返していると麻酔医が

「酸素マスクもう少しつけていてほしいですが取った方が楽ですか?」

「はい、ゲホゲホ!」ペッ!

取ってもらったら何故か楽になったのですがまたすぐに咳が始まり、血を出す、を繰り返します。

この時はなんでこんなに咳が出るのかわからず不安になってしまって怖くて聞きました。

「なんでこんなに咳出るんすか?ゲホッ」

手術中は喉から肺に管が入っていたんで今はその違和感を今吐き出そうとしているんですね」というような答えだったと思います。は?管が肺に?そんなの聞いてないよ~と思ってましたが麻酔の説明の紙にそれっぽい事書いてありました、こういう事なのね。以前の全身麻酔は酸素マスクをしたまま手術ができたので術後こんなに咳がでて苦しいなんて事はなかったのですが、今回は口の中、歯の手術なので酸素マスクはできません。管を通して酸素を送っていたのでしょう。後で冷静になればわかります。

初ナースコール

しばらく看護師さんがついていてくれたのですが、退出していきます。

「何かあったらナースコール押してくださいね」と点滴で動かしていない左手に握られてくれました。

そうはいうけど押しませんよ、と軽く流して咳、血を出す、を延々繰り返していたのですが・・

だんだん咳が重くというか息を吸う間もなく咳が出てくるようになりちょっとかなり苦しい!息が吸えない!苦しい苦しい!!助けてーー!!!となってしまい・・・

ポチっとな

押しました。人生初ナースコール

天使が駆けつけてくれました💕「どうしましたか?」すぐにナース(天使に見えた)が来てくれる

「ゲ、ゲホホ、ゲホゲホ!く、ゲホ!くる、ゲ!苦しい!ゲホゲホゲホゲホ!」プラス涙!泣きながら訴えます。それほどに苦しいんですよ。

すぐに麻酔医が登場。

「咳酷いですか?」

「ゲホゲホ!」頷くだけ。

「うーん、お薬飲むにはまだはやいんだよな・・痛くはないですか?」

「ゲッホゲホ!」頷くだけ。

「うーん、ベッド起こしてみますか?楽になるかもしれません。」

「コクコク(頷く)」楽になるならなんでもやる!!

ウイ~ン・・ベッドが起きてきます。お?楽になってきたような・・咳が軽くなったような?

「どうですか?ちょっと楽になりましたかね?」

「は、はい。なんか楽かもゲホ」

「良かった~少しこのままにしましょう。でも通常だと術後この時間だと起こすと辛いという人の方が多いんですけどね、もりちゃさんは積極的ですね(ニコッ)」

「そうっすかね、コホッ」

という感じで身の危険を脱出できました。

手術から5時間経過

相変わらず咳と血が出続けます。ワタクシより先に手術をした向かいのお嬢さんも咳込んでおります。

心の中で『友よ、共に頑張ろう!』とエールを送りつつ勝手に励みにします。ちょいちょい麻酔医と看護師さんが様子見に来てくれます。ありがたい・・

そろそろ何か飲んでみましょうという事でお水を一口ゆっくり飲み込みます。ここでむせてしまうと夕飯は無くなるとかなんとか?ワタクシはしっかり飲み込めました。順調だそうです。

更に事前に用意しておいたゼリー飲料を食べてみます。ワタクシはQooのぷるんぷるんゼリーを用意しました。吸い込むと吸い圧がかかり傷口が開いちゃう恐れがあるとかでコップに看護師さんがブリっと出してくれたのをスプーンで口に入れます。ゴクンと飲み込めます。美味しいなぁQoo。これで夕飯は食べれるそうです。咳は出るけど腹減った。

この位から頬を冷やします。冷やすのは、腫れをひかせる 血が止まりやすくなる 痛みの緩和

などの理由があるそうです。ただ冷やすのは24時間だそうでやりすぎると逆に血が止まりにくくなるそうです。術前に被ったサージフィックスがここで役に立ちます!筒状でしたので輪っかにして顔の輪郭に沿うよう移動させ頬にあたるようアイスノンを挟みます。おぉ~!こんな風に利用するのね。しっかり当たっているからか痛みはまだありません。麻酔が効いてるからですかね。

おトイレには点滴を引き連れながら一人で行きます。この後でT字帯とはお別れでした。

夕飯前、執刀医がきました。改めて手術の成功を聞きます。ホントに安心しました。ただこれから痛みとの闘いらしいのでここからは自分が頑張るしかありません。

夕飯

昨日の夕飯からまる1日固形物を食べていません、お腹は空いていますが血だらけで感覚が無いのであまり食べる気がしませんがいただきます。

前日はご飯180gと固形物のおかずでしたが今回はソフト食という物で柔らかく形のない嚙まなくていい状態の物とお粥300gでした。お粥300って多いです。おかずは噛まなくてもいいのでありがたいし、味はとても美味しい味になっていました。完食しちゃいました。咳の合間に流しこみました。

食後歯磨きは今日は禁止です。しかもうがいも禁止です。傷口をふさぐ為血が固まっていくらしいのですがうがいや歯磨きをしてしまうとその塊を壊してしまうからだそうです。

痛み

夕飯をいただいて咳と格闘していた19時頃、なんとな~く痛みが現れ始めました。術後8時間です。じわ~っと痛く耐えられない程ではありませんが痛みがでたら痛み止めを飲むよう言われていたのでここで飲みます。痛み止めを飲んだら回数を記入し薬の空を残しておきます。後で看護師さんが確認します。この時点では「痛みより咳と血なんだよな~」と思っていました。

手術での麻酔がかなり残っていてくれたようで1日目は痛みはほとんど出ませんでした。咳のし過ぎで喉が痛くてその方が気になりました。まぁそんなお気楽な事を言ってられるのはこの時まででしたけどね!

就寝は22時ですが寝れるのかしら?なんてのは杞憂で21時にはウトウトしていましたが前述した通りベッドがギシギシ鳴るんですよ!ウトウト・・としてもちょっと動くとギシっと鳴るから動かないよう気にしてたり痛いのか?と心配したりで寝てるような起きてるような・・

ところが0時頃。痛くてはっきり目が覚めました

痛てぇ…痛いんだよなぁ…痛いなあ!!ジンジンと熱っぽく痛みが出てきました。

という訳で痛み止めを飲みます。6時間は開けてね、と言われてましたので前回からほぼ6時間です。なかなか効かないのか寝ているような起きているようなベッドが気になったりの時間が朝まで続きました。

ワタクシこの時は痛み止めは痛くなったら飲むものだと思っていたのですが、手術後の痛み止めは早め早めに飲んで良さそうです。その後手術後の痛み止めに関してお話を聞く機会が何度かあったのですがほとんどの看護師さんは

痛みが出る前に痛み止めは飲んでいい

  • 飲む時間、間隔は指示に従ってね

痛みが出ちゃうと痛みとその弊害症状が後を引くから飲んでいい

  • 痛みを感じてしまうと痛くなくなってもまだ痛いような気がする、というように長引く
  • 痛い事により術前の症状が上乗せされやすい、痺れなど。

と仰っていました。確かに!乱用はいけませんけど適切に適量で早めに飲むのが効果的ですね。

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